星占いと天文学は、何がちがうの?
天文学と星占いは別物です。天文学は、空に実際に見えるものを扱う科学。星占いは、生まれた日の星座で運勢を読む占いです。よぞらは、天文学だけを扱います。
星占いが使う「十二宮」
十二宮(じゅうにきゅう)は、太陽・月・惑星の通り道である黄道(こうどう)を、30°ずつ12個に等分した領域です。天体の位置を表す基準で、おもに占星術で使われます。
十二宮はおひつじ座やうお座といった十二星座に対応しますが、星座の大きさとは関係なく、機械的に等間隔で分けています。
「誕生星座」は、今の空とずれている
ここが今回のポイントです。十二宮と、実際の星座の位置は、今では大きくずれています。
春分点(しゅんぶんてん。春分の日に太陽がいる位置)は、今はうお座のあたり。でも十二宮ができたころは、おひつじ座のあたりでした。今も春分点の記号におひつじ座が使われているのは、その名残です。
原因は「歳差(さいさ)」。春分点は1年に約50″(秒角)ずつ進み、星座の位置はおよそ72年で1°、およそ2150年で30°ずれます。
十二宮ができたのは、およそ2000年前。そこから積み重なったずれは、星座1つぶんに近い大きさです。「誕生星座」が、今の誕生日の空とぴったり一致するとは限りません。
歳差の正体は、地球の首振り運動
歳差が起きるのは、地球の自転軸が公転面に対して約23.4度傾いているから。傾いたコマが首を振るように、軸の向きがゆっくり円を描きます。1周は約26000年。原因は、太陽や月・惑星の引力です。
歳差のせいで、北極星も時代によって変わります。将来は、こと座のベガが候補になると言われています。
天文学の星座は、また別のルール
一方、天文学の星座はIAU(国際天文学連合)が1922〜1930年に確定した88個の区画。境界線は赤経・赤緯に沿ったまっすぐな線で、大きさもバラバラ。十二宮のような等分割ではありません。
どちらが正しい、という話ではない
星占いを楽しむ人を否定するつもりはありません。よぞらは天文学のサイトなので、今夜の空に実際に見えるものだけを扱います。星占いは、それとは別の楽しみ方です。
出典
最終更新: 2026-07-28