一番星の正体

夕方、いちばん最初に見つかる明るい星を「一番星」と呼びますよね。これは特定の星の名前ではありません。でも、金星が見える時期なら、圧倒的な明るさの金星が一番星になることがほとんどです。

金星の正体は「内惑星」

金星と水星は、地球より内側を回る惑星(内惑星)です。太陽からある角度以上、離れて見えることはありません。その角度は、水星が最大28°、金星が約47°です。

だから金星や水星は、けっして真夜中には見えません。太陽より東側にあるときは夕方の西の空、西側にあるときは明け方の東の空に見えます。この「太陽から離れられない」性質が、金星がいつも夕方か明け方にしか見えない理由です。

「宵の明星」「明けの明星」

金星は、夕方に見えるときは「よいの明星」、明け方に見えるときは「明けの明星」と呼ばれて親しまれています。「宵(よい)」は、日が沈んだあとの、まだ夜が浅い時間帯のことです。

圧倒的な明るさ

金星がいちばん明るいときの等級は、−4.7等。一等星のおよそ200倍の明るさです。金星が出ている時期なら、夕方の空にひとつだけ飛び抜けて明るい星があれば、まず金星です。

水星は太陽にとても近いので、日没直後か日の出直前の短い時間しか見られません。金星に比べると、ずっと見つけにくい星です。

「一番星はいつも金星」とは限らない

ただし、金星がいつも夕方の空にいるわけではありません。金星が見えない時期の一番星は、また別の明るい星になります。よぞらのトップページの「惑星」カードで、今夜の金星が「いちばん明るく見える星です」と出ているときは、この記事の話が根拠です。

出典

最終更新: 2026-07-28

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