街あかりの中でも、星は見えるの?

大阪や東京のような大きな街なかでは、暗い星は見えにくくなります。でも、月や惑星、明るい星は、ちゃんと見えます。よぞらが「今夜の目印」で扱うのは、街あかりに負けない星たちです。

街あかりが空を明るくする「光害」

環境省は、光害(こうがい)を「照明の設置方法や配光が不適切で、景観や周辺環境への配慮が不十分なために起こるさまざまな影響」と定義しています。

人工の照明から出る光が上向きに漏れると、夜空そのものの明るさが増します。大都市の人工の光が、大気中のチリや水滴に反射して、空全体が白っぽく見えるようになるのです。これが、街なかで星が見えにくくなる正体です。

対策の考え方は、「暗い街をつくる」ことではありません。むだな部分の光を減らし、必要な場所だけを効率よく照らす、という方向です。

それでも、明るい星は見える

空が明るいということは、暗い星から順に見えなくなる、ということでもあります。逆に言えば、明るい星ほど、街あかりに負けにくいということ。

よぞらのトップページの「今夜の目印」に一等星ばかりが並んでいるのは、このためです。大きな街なかからでも見つけやすい、明るい星を選んで表示しています。月はけた違いに明るいので、街なかでもいちばん見つけやすい天体です。金星のようにひときわ明るい惑星も、街あかりの中でちゃんと見えます。

月が明るいと、星が見えにくい理由

月は、ほかの天体に比べてけた違いに明るい天体です。とくに満月の前後は、暗い天体の観察には向きません。天体観察では、事前に月の満ち欠けや出没時刻を確認して、月明かりを避けることがすすめられています。

明るい月が空に出ていると、その明るさに隠れて、暗い流れ星は見えなくなってしまいます。月がある方向を避けて見るのがコツです。よぞらの「月明かり」カードが3段階で表示しているのは、この仕組みが理由です。

とはいえ、月を「じゃま者」あつかいしたいわけではありません。月は、街なかでいちばんよく見える天体そのもの。街あかりに負けない、頼れる目印でもあります。

暗い場所に行けば、もっと見える

見える流れ星の数は、観察場所の空の明るさで大きく変わります。市街地では、予想される数の数分の一しか見えないこともあります。

もし機会があれば、街から離れた、空が広く見渡せる場所に行ってみてください。同じ夜空でも、見える星の数はけた違いに増えます。

出典

最終更新: 2026-07-28

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